建築材料としての木材の有益な健康効果

建築材料としての木材の有益な健康効果

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木材を建築に利用することの有用性に関する記事です。

 

アールト大学のマッティ・カイリ教授によると

ヨーロッパでは木材建築の健康への効果に関する肯定的な経験が注目されています。木材は、顧客のニーズと生活環境に焦点を当てている優れた建築の一要素と考えられています。「木材は美的で落ち着きのある素材とされており、うまくいけば介護の仕事をサポートしてくれます。」とカイリ氏は述べています。また、木や森が人間の精神に与える影響は、世界中で広く研究されています。 日本とノルウェーで実施された基礎研究では、木材が心理的にプラスの影響を与えることが確認されています。建築の観点から調和のとれたソリューション、落ち着いた色の世界、快適な生活環境は、美的満足感と同時に、良い気分と幸福感を呼び覚まします。

フィンランドでは、ホンカラケンネ社が無垢材を使用することで肯定的な経験をしてきました。無垢材の自然の特性は、子供などの敏感なターゲット層に特に適していると考えられています。ホンカラケンネ副社長であるミッコ・ヤスカリ氏は「無垢材の構造によって、室内の空気の質が良くなります。環境的に持続可能な建材であり、エネルギー効率の良い選択です。」と述べています。「既存の保育所における子供たちの健康への懸念が高まっていることから、今後は、とりわけ保育所の建設で無垢材の使用が普及していくものと考えています。」ホンカラケンネは現在、フィンランド最大の丸太建築の保育所を、クオピオに建設中です。

「丸太を建材として選んだのは、室内の空気の質が良く、環境にも優しいからです。

子供たちや保育所のスタッフから見て良いソリューションだと思い、無垢材で建てることを希望しました。また、騒音を低減させる音響要素としての無垢材の挙動に関する実験も収集しました。

保育所の建物のエネルギー効率は、私たちにも保育所の利用者にも重要です。そのため、私たちはエネルギー料金にも細心の注意を払っています。」と請負業者で発案者のヤンネ・ヘマライネン氏は述べています。

クオピオのホンカラケンネの販売員であるユッカ・ムサッカ氏の意見によれば、空気の質が良いことと、周囲の空気の湿度を調節する無垢材の自然の特性が、呼吸器感染症リスクを軽減しているとのことです。「無垢材の壁は自然に呼吸し、水蒸気が壁の構造を通って、自由に行き来することができます。空気の湿度が均一に保たれているため、無垢材の建物の中では呼吸がしやすいのです。室内の空気の相対湿度が30~55%の場合、カビの胞子や細菌の繁殖などの有害物質は最小限に抑えられます。これらの要因があるからこそ、ログハウスは呼吸器系の問題やアレルギー、喘息に悩む人にとって理想的な環境なのです」

 

無垢材の日本の脳神経外科病院

ホンカラケンネの無垢材は、耐震性や耐火性に優れているという調査結果により、日本に納入されています。ホンカラケンネは、日本の耐震工事の分野で豊富な実績があります。

御殿場にある前田脳神経外科病院の1,400㎡の本館は、ホンカラケンネが供給したフィンランドの無垢材を全面的に使用して建てられています。快適な外観に加えて、脳神経外科病院には脳の研究のための最新技術と、過酷な手術に必要な専門機器が備えられています。

病院の創始者である前田先生は、自然で耐久性のある丸太を建材として選びました。前田氏によると、病院で過ごす時間が長い患者には、リラックスして落ち着いた雰囲気の中で治療を受けられる環境が必要であり、それが患者の精神状態や回復に良い影響を与えていると述べています。丸太の吸音性のお陰で、病院の敷地内は、脳の手術から回復している患者にとって、静かで調和の取れた空間となっています。天然無垢材のお陰で、病院内の空気の湿度も健康の面で最適な状態を保っています。無垢材の建物は、アレルギーや喘息で悩んでいる人に最適です。

マッティ・カイリ教授は、教室の壁の仕切りと脈拍の比較について、ホルツ教授が依頼した健康への影響に関するオーストリアの研究を、科学的な例として挙げています。「オーストリアのエンスタールで実施された1年間のテストでは、無垢材の壁を使った2つの教室と、従来の壁を使った2つの教室が使用されました。ヨアネウム研究所の科学者たちは、とりわけ学生の脈拍を測定しました。無垢材の壁の教室で勉強する若い学生の脈拍は1日平均8,600拍で、従来の教室で勉強する学生よりも低く、その差は約1分6拍でした。」とカイリ氏は述べています。

 

木材は良い介護のサポートになります

プッキラにあるオンニ福祉センターは、今日、介護施設建設の最も良い例の一つと考えられています。2007年に完成したこの市営施設は、高齢者向けに様々なサービスを提供しています。

オンニには、一人暮らしの高齢者向けサービス住宅、認知症治療設備、高齢者向けの伝統的な住宅、医療センター、地方自治体および行政サービス、薬局、カフェ、サウナ付きのセラピープール、ジム、フィットネスセンターがあります。開業以来、建築、アクセスのしやすさ、柔軟性と多様性が称賛されています。この設計を担当したL&M シエヴァネン建築事務所は、公共の建築物、特に高齢者の介護に適した場所の設計を専門としています。

「計画の出発点は、施設は可能な限り汎用性、柔軟性、可変性が高いものでなければならないということでした。時は予測できない需要をもたらします。だからこそ、このような可変性を持つソリューションによって将来的な建物の機能性を保証したかったのです。」と建築家のマルック・シエヴァネン氏は述べています。「可変性とは、特に、施設を用途に応じて使い分けることができることを意味しています。

木造建築のため、必要に応じて壁の仕切りを取り外して、部屋を拡張することができます。第二原則として遵守されたのは、最も弱い利用者の条件に合わせたソリューションを選択することです。身体の不自由な人のためのソリューションは、他の利用者にも役立ちます」

シエヴァネン氏は、福祉センターの快適な雰囲気を強調しています。「オンニは人々の住居でもあるので、光や色、素材の選択により、アットホームな側面を強め、施設の雰囲気を和らげることができました。高い天井や大きな窓、中庭のある部屋は光を取り込み、空間の広がりを感じさせます。表面には、暖色系の色と木材をふんだんに使用しました。

高齢者介護施設の入居者の方に快適さと喜びを提供するためにも、できるだけ多くの木材を使用したいと考えています。木材以外にも、強い色とその組み合わせを多用しています。年齢とともに行動力や視力が衰えてくると、触覚や感覚、匂いなどの耐久性が増してくるからです。中に入るとすぐに、広い廊下と、開放型暖炉の周りに設けられたれたカフェが見えます。これが、建物の中心部、市場、居間、利用者の集会所を形成しています」


Service de rédaction des articles de Puuinfo I Markku
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Matti Kairi, professeur, matti.kairi@aalto.fi
Petri Kokkonen, services de l’habitat, chef de secteur, Mehiläinen, services communaux, +358 50 310 0432
petri.kokkonen@mehilainen.fi
Markku Sievänen, architecte, +358 50 596 2048, markku.sievanen@ark-sievanen.fi
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記事引用元:Les effets sanitaires bénéfiques du bois en tant que matériau de construction

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