海外事情

ケアファーム、動物によるメディエーション:農場の動物による、障がい者や脆弱な人々への治療法。

画像引用元:“Depden Care Farm

フランスのロレーヌ地方で、複数の農家が障がい者を受け入れ、動物を通したセラピーの取り組みを行っているという現地メディアの紹介記事です。
ある農家への取材をメインに、動物との触れ合いが障がい者に与える影響を説明しています。動物との触れ合い活動の例が多く、分かりやすいです。
著者名 Malika Boudiba

 

鶏、牛、ロバ、ヤギ、馬…必要としている人に心地よさを与えてくれる動物。

ペットが多くの家族に幸福と平和をもたらすことはよく知られています。 またハンディキャップがある状況にも、盲導犬をはじめとして動物は大切な存在です。 動物によるメディエーションは、正真正銘の治療法です。 ロレーヌ地方にあるCompagnie des Ânesは、長年にわたりJB-Thiery Medico教育研究所から自閉症の若者を受け入れて支援してきました。

「いろいろなことに取り組んでいますが、特に自律性を重視しています。」
アンジェリック、教育インストラクター IME JB-Thiery

写真を使って現場にいる動物たちを名前で探すというセッションから一日が始まります。 参加者はそれぞれのリズムで次第に慣れていき、そのうちお気に入りの動物もできます。

「動物と交流する事で、動物が仲介者となり、障がい者と接触するサポートをしてくれます。 動物を通すと私たちはとても感情的になりますし、様々なことが起こります。」
サミー・アレ Compagnie des Ânes

子供たちがニワトリにエサをやります。 そのためには恐怖心を克服しつつも、バケツに入った種をニワトリに与えなければならない。 些細なことに見えるかもしれないが障がい者にとっては少し努力が必要なジェスチャー。動物たちはそんな彼らを評価したり認めないという事はありません。反応し、交流し、和ませてくれるのです。

「徐々に”ロバの足をきれいにする “など、より細かい作業にも取り組めるようになります。 目標はなるべく自立してもらうことです。 自律的に動物の世話を行うだけでなく、他の人達との関係性に置いても同様です。 彼らは自分たちだけではないことを学ぶ必要があります。 私たちは、共有と協力の中にいます。 一緒に生きることも学んでいます。」

 

動物メディエーションのための訓練

「私たちは、これらのセッションに取り組むために訓練とディプロマを経てきました」とサミーは説明します。 学際的なチームと共に歩んでいく必要があります。 また、動物についての完璧な知識も必要です。リスクなく最も抱擁をするのに適している動物を知っておかなければなりません。 扱いにくい動物もいますから。

 

農家のための新しい切り札

価値が証明されているこれらの新しい治療アプローチは、脆弱な人々や障がい者だけでなく、自律性喪失の高齢者、アルツハイマー病患者等への指導にも勧める事ができます。また農家にとってもこの新しい活動は、他の人の幸福に関わる現代的でオープンなイメージを与えるでしょう。動物や自分達の仕事について再発見する機会にもなり、 都市部と農村部の人々のつながりも生み出すなど、彼らにとっても充実する出会いになります。
また、農業自体が多様化する事で、新たな収入をもたらします。それが 農家のために良いことだと確信しているムルテ・エ・モゼル農業会議所は、1週間のオープン・ケアファームを企画しています。
例えば、ヴェル=シュル・モゼルにあるサント=カトリーヌ農場では、個人またはグループでのワークショップを開催しています。

『動物による調停は、身体的、心理的な幸福を促進するのに役立ちます。 動物はことばのやりとりもなく判断することもありません。率直な媒介者です。 刺激をくれ、色々な事に気付かせ、慰めてくれます。』
ヴェル=シュル・モゼルのサント=カトリーヌ農園のホームページより抜粋

パスカルの農場では、触覚、運動能力、聴覚に関連した体験を提供しています。 参加者は、馬、犬、ウサギ、雌鶏を撫でることができます。また、パンを馬にあげたり、ニワトリにサラダを投げたり、アヒルやガチョウの水のバケツにパンを入れたり、卵を集めたりして運動神経を鍛えることができます。セッション中に何度もニワトリやガチョウが鳴く音や、馬がパンを噛む音を聞くように声掛けをします。

記事引用元:Franceinfo

コメントする

*
*
* (公開されません)

Language