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ケアファームのメリット――参加者、運営農家、サービス提供者の全員が恩恵を受けている――

画像引用元:“Social Farming IRELAND

ケアファームは主に、様々な目標を持って農場での生活や作業に取り組む「参加者」と、農場を運営する「農家」、ケアファームと連携して参加者にサービスを提供する「サービス提供者」の3者で構成されています。ケアファーム事業のメリットや恩恵は、参加者に限らず、運営農家やサービス提供者にももたらされており、経済的利益だけでなく充実感や達成感といった社会的利益をも得られています。 アイルランドの記事です。

 

ケアファームの参加者が受け取るメリット

ソーシャル・ファーミング(ケアファーム)は、参加者の健康と福祉に以下のようなメリットをもたらします。 身体の健康:体力の向上、農業やその他のスキルの向上、安全で平和な環境の中での活動による攻撃性の低下、肉体労働による食生活の改善、睡眠パターンの改善。 精神的健康:自尊心と幸福感の向上、価値観の回復、自信の向上。 社会的利益:参加者が他の人や農場の家族、農場を訪問する人と接触することによる社会的スキルの改善、他の人に受け入れられているという自信、新しいことに挑戦したり、新しい人に会い、友達を作りたいという意欲の高まり、自立と個人的責任の改善、人々を平等に扱うことによる社会的排除への対抗。 メンタルヘルスの問題を抱える参加者からの感想 「他の人たちと一緒に仕事をしたり、木材を切ったり、牛の作業をしたり、フェンシングをしたり、いろいろなことをすることで、自信を取り戻すことができました。」

 

農家の方へのメリット

ケアファームの運営農家が受け取る利点は、経済的および社会的なものです。農家の家族は、以下の活動を通じて達成感や充実感といった社会的利益を得ています。 ・ 農場で過ごす人々に与えられる影響を見ることができる。 ・ 個人の生活の中で、それぞれに違いを作る。 ・ 排除されがちな人々が、より多くの人々の中に入れるよう支援する。 参加者と一緒に仕事をし、参加者との関係(仕事や友人関係)を築き、日々の仕事を管理・支援するための新しいスキルを学ぶことで、個人的な達成感を得ることができます。 多くの農家が金銭的な理由以外でケアファーム事業に参加しており、多くの農場や組織が、経済的な動機よりも、治療といった総体的な理由でケアファームに従事しています。 また、ケアファームは農場経営者に対し、農場の安全性により意識を向けさせる効果があります。参加者のペースに合わせて活動ペースを落とし、参加者が仕事に焦りやストレスを感じないで済むよう配慮する農家もあります。農家の方は、参加者と一緒に農場でチームとして作業をすることで、仲間意識を楽しむ傾向があります。 ケアファーム運営農家の感想 「農業は孤独な職業だから、仲間を持つことを楽しみにしている。」 「一緒に仕事ができる人がいるのは嬉しいことだ」

 

サービス提供者が受けるメリット

サービス提供者はとても喜ばしい形で、クライアント(参加者)のための目標開発や発展を実現できているという充実感を得ています。 ケアファームと、現在の健康・社会的ケアに対する考え方との間に見られる主な共通点は以下の通りです。 ・ 個人が中心:個人の持つ限界ではなく、その人の能力全体に焦点を当てる。 ・ 選択:ケアファームはその性質上、既存のスキルを強化し、自立した生活と雇用の選択肢を高める新たな能力を開発する。 ・ 社会的包摂:社会的に孤立してしまう可能性のある人々のために、社会的な接点を拡大し、コミュニティ生活への参加を促進する。 ケアファームはまた、以下のような点を通じて、メンタルヘルスやソーシャルケアに関する政策やサービスを補完し、貢献することができます。 ・ 全体的なメンタルヘルスと福祉の促進 ・ 治療サービス提供者との連携 ・ 利用者が決めた健康改善計画と予算をサポート 多くの参加者が、ケアファームは他の選択肢に比べ、自然な形で自分に「フィットしている(適している)」と感じています。 サービス提供者の感想 「私たちがサービスを提供している人々にとっては、素敵な建物や素敵なプログラムといったものが全てではなく、人々のために機能する(ケアファームのような)タイプのものを探求することが重要なのです。」

記事引用元:Social Farming IRELAND

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